どーも、こよたかです。
今年の秋は寒くなるのが早い気がしますね。風邪を引いてしまったのか、予防なのか、既にマスクを付けている人も見受けられます。このあと天気がいい日が続くとよいのですが、今年はどんな秋になるでしょうか?
そんな今年の秋も、M3にて、音楽作品を頒布させていただきます。今回も、いくつか複数の形で参加させていただいています。ということで、恒例の今季の参加作品まとめという名の、告知記事をしたためたいと思います。
Prictnium / NINE-TO-FIVE
いつものことながら、私がメインで参加している Prictnium (プリクトニウム)からご紹介。今回の新譜は、6曲入りのフュージョン推しのオリジナルアルバムです。タイトルは「NINE-TO-FIVE」。
メンバーの個性の融合(フュージョン)をテーマに
このアルバムのテーマは、まさに「フュージョン」です。今回は「Prictnium らしいってなんだろう?」という問いから「やっぱりメンバーそれぞれの個性を1曲の中に生かした作品にしたいよね」という思いをカタチにしています。
構想段階から、ドラムとベースをフューチャーした曲をやりたい、とか、アルバム全体で、各楽器がソロをまんべんなく取って、1曲の中で全員がソロをやるわけではなく、メインの楽器1つ+ソロ相手、のようにしてみたい、と、そんなアイデアが飛び交っておりました。
そして、メンバーは、基本、リズム隊のベース・ドラムに、ウインドシンセの管と、シンセ&電子音楽&打ち込み担当の4人なので、それぞれの音がうまくマッチするジャンルとして、アコースティックなジャズに寄り過ぎず、かといって電子音楽に寄り過ぎないような「フュージョン」というジャンルに特化してみることに。
なので今作は、ジャズと言うよりはロックめのパキッとしたリズムを持った楽曲が揃ったのではないかな?と思います。
管楽器とウインドシンセ演奏について
私の担当しているウインドシンセによる管楽器演奏については、意外なことに、今までのアルバムを通して、おそらく初となる、全曲テナーサックス音源での収録となりました。
使っている音源はもちろん「SWAM Saxophones」です。
音源の比較は以前も記事にしたりしていますが、「SWAM Saxophones」にしかない表現力が魅力。
今回のアルバムの楽曲を演奏する上では、エレクトリックな音色の中に、生演奏のニュアンスを織り込む役割を意識して、テナーサックスのブレス音とか、実際にウインドシンセで吹くときの微妙なニュアンスを大切にしてみたつもりです。
具体的には、ウインドシンセでのブレスセンサの設定を、SWAMの設定にチューニングして、サックスにおいてイメージした音がちゃんと鳴るようにしています。また、楽曲中にシンセの高音が鳴っているので、それにぶつからないように、サックスはあまり高音域を使い過ぎず、逆にテナーお得意の中低音のフレーズを中心に存在感を出してみています。それから、サックス特有のしゃくり上げやベンドダウンなどの奏法を、ウインドシンセで吹いたときに不自然にならないように加減しています。こんな風に細かい部分で、クオリティに影響する部分を意識してみました。どうでしょうかね?
とはいえ、聴いているときは、あんまりその辺りを意識せずに、自然に聞こえることが重要なので、単なる打ち込みではなく、人間の息遣いとか、私の癖とか、そいういうものがしっかり入った収録になったんじゃないかと思っています。
Duende Pianoforte / Kitchen Dreamer
もう1作品は、こちらもメインで参加させていただいている、ピアノとアコースティックサウンドが特徴のサークル、ジャズ+クラシック音楽ユニットの Duende Pianoforte (デュエンデ ピアノフォルテ) からの新譜です。
キッチンと創造力がテーマ
今回はキッチンと料理がテーマ! アルバムタイトル「Kitchen Dreamer」は「キッチンで夢見る人」みたいなイメージでしょうか。
キッチンがテーマなので、曲は明るめというか、「料理」しているときに流れていると元気が出て、美味しいごはんが作れそうな、創造力が掻き立てられるような、そんな曲を多く収録してみました。
また曲名にも、食べ物や料理に関わるような名前を多く取り入れています。馴染みのない料理名もあるかとは思いますが、パッケージCD版には、料理名の解説も載ったライナーノーツも同封されていますので、ぜひ読んでみてくださいね。なお、M3当日の試聴コーナーにあるサンプル用CDには、そのライナーノーツを貼り付けてありますので、全文、読むことができます。もしよろしければどうぞ。
もちろん、いつも Duende Pianoforte のように、リラックス時間や、何気ない日常の作業用BGMとしても、お聞き頂ければ嬉しいです。
個人的に印象深い曲は3曲
詳しいアルバム情報は、公式サイトに掲載していますが、ジャズ好きこよたかの個人的オススメは1曲目の「1979」と、6曲目「But Not For Me」、7曲目「Kitchen Anthology」の3曲。
「1979」は、3拍子と4拍子が交互に続く楽曲で、ピアノはもちろんイントロからして素敵なのですが、そこにサックスとトランペットがリードを取って、アルバムジャケットのような、明るく賑やかなキッチンの雰囲気を醸し出しています。
それほどアップテンポでもなくて、でも、ゆっくり過ぎず、暗すぎず、ほどよい幸せ感を感じる雰囲気。エンディングに向けて、じわじわと湧き上がってくる熱量みたいなものを感じられて、演奏している僕ら自身もお気に入りの1曲です。
「But Not For Me」については、有名なジャズスタンダード曲です。アルバムの後半で、7曲目への布石のようにもなっていて、より「ご機嫌なキッチン」を彷彿とさせる1曲。
サックスはいつもの通り、ウインドシンセで吹いているわけですが、個人的にはエンディングのフレーズに色々と悩み、試行錯誤しながら何度か収録し直していましたが、最後は、パッと出てきたフレーズを採用。気持ち良く吹けた部分と産みの苦しみと、両方を味わった曲でもあります。
「Kitchen Anthology」は、アップテンポでノリノリで、楽しいキッチンを全面に出している1曲。こちらも「1979」と同様の楽器編成で、サックスとトランペットがいます。この曲はある意味、勢いというか「ええーい、いっけー!」みたいな雰囲気が特徴的。後半のピアノ・サックス・トランペットの三つ巴のソロの掛け合いは、ワチャワチャしてて、収録した自分たちでも、あくせく苦労した部分でもありますが、「Anthology=詩選集」という意味の通り、いろんな食材やキッチン道具がワイワイ詩を歌っている様子がイメージできるんじゃないかなぁなんて思っています。
さいごに
というわけで、以上、2019年M3秋にて、私の参加予定のサークル、アルバムのご紹介&告知でした!!
ちなみに、私は当日は、出展スペースが隣同士のえ-38a/b の Prictnium と Duende Pianoforte で、メインで売り子してると思います。御用の方は Twitter @koyotaka にて事前にお声かけ頂くと、確実にお会い出来るかと思います。
それでは、今年も残るところあと2ヶ月。良い音楽ライフを!
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